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はじめに。 [インドを旅するということ]

ここは、もりぞおさんが2004年末-2005年始に2週間ほどインドを旅行して感じたことをつらつらと書いているところです。
私が行ったのは、無茶苦茶広いインドのほんのちょっぴりの部分で、しかも、観光客が無茶苦茶多い、ホントのインドとは言い難いようなちょっと特殊なところばかりです。
とはいえ、今まで行ったどの国よりも強烈な個性を持っており、毎日(悪い意味で)衝撃を受けた、とんでもないところでした。
そんな、とんでもないっぷりをちょっとでも感じてもらえたら・・そんな気にもなるのかなんて考えたりするけど。(You've got to get into the moon)

ちなみに、インド旅行はお勧めはしません。
びびらされたり、たじろかされたり、ぼられたり、疲れさせられたり、うんざりさせられたり、驚かされたり、圧倒されたりしたい人は、ご勝手にどうぞ。


インドとの戦闘開始。 [インドを旅するということ]

12月26日。インド初入国。折しもスマトラ地震の起こった当日であり、おそらく飛行機でインド洋の上を飛んでいるときに、あの津波が20万人以上の命を奪っていたと思われる。
そんなこととはつゆ知らず、のんきにカルカッタ空港に着いた私は、早速インドの洗礼を浴びる。
ひとつひとつきっちり文書にするときりがないので、要点だけ。

空港到着。早速、金を両替。4万円両替するが、最高額紙幣が500ルピー(1400円)のため、見事な札束となる。たとえ空港のカウンターの中の人間とはいえインド人を信用してはいけないので、枚数をしっかり数える。合格。

すぐ隣に、プリペイドタクシーカウンター。カルカッタの中心地までは180ルピー。地下鉄の一番空港側の駅(DomDom)までは120ルピー。「駅まで」と言って、500ルピー渡す。おつり、280ルピー。キタカ。インド、初クレーム。このあと1000回くらいやるのですが。。

プリペイドタクシーカウンターでもらったチケットを持って、タクシーのたまり場へ。
運転手「DomDomの駅は工事中。地下鉄は止まってる。ムリ。行けない。あと200ルピー払ったら、中心部まで行ってやるぜ」
も「嘘つくな!いいから行け!」
運転手「じゃあ、カウンター行って聞いてこいよ」

カウンターに戻ろうとするも、空港の入り口でライフルを持った警備員に止められる。
【ライフルは接近戦に弱い】と、ゴルゴ13を読んで学んでいたため、恐れずにわけを話して入れてもらう。これが二回。普通、ここでびびって、200ルピーぼられるんだろうな。。

カウンター「地下鉄は動いている。でも、駅の近くが工事中で近くまで行けないかもしれない。」
たぶん、嘘。
も「わかった。もういい。中心街までに替えてくれ。」
カウンター「じゃあ、もう80ルピーだ」
100ルピーを渡すも、おつりよこさず。またクレーム。うざい。

再びタクシー乗り場。やっと乗る。。
このあと、タクシーに乗り込むも、街までの30分間運転手がノンストップでいいホテルがあると進めてくる。「もう予約済み」「イヤだ」「黙れ」何を言っても聞く耳持たず。

こんな感じで、他の国なら10分で終わる【空港でタクシーを捕まえて街に向かう】という作業に、60分の時間とカツ丼一杯分のムダな体力を使わなくてはいけない。これがインドです。
思い出しただけで、うんざりしてきた。。。


インドタクシー。インド国産。ぼろい。排気ガスが異様に白い。


タイで癒されるもりぞおさん [インドを旅するということ]

「2話目でいきなりタイかよ!」と、ストレートな突っ込みを入れてくれるあなた。
そんなあなたが大好きです。
と、いうわけで、インドからタイへ帰ってきたときのおはなし。

午前0時50分ニューデリー・ガンジー国際空港発
午前6時30分バンコク・ドンムアン国際空港着

という、ふざけた夜行飛行機でぼろぼろになって帰ってきたもりぞおさん。
今日からタイで3泊です。

疲れた身体を引きづってエアポートバスに乗り、意識不明のまま降り立った、バンコク・スクンビット通り。
午前7時のバンコクは、人も車もまばらで、朝の澄んだ空気の中、タクシーが気持ちよさそうに走り抜けていきます。
ぽとぽととホテルへの道を歩いて、ふとふりかえると、そこにはオレンジジュース屋さんが。
南国のフルーツはどこも美味しいのですが、このバンコクのみちぱたで売っている、小さなペットボトル入りのオレンジジュースは、オレンジのあのすっぱみがすっかり抜けて、心地よい甘さが、タイの蒸し暑い空気に毒された身体を、さわやかに癒してくれるのです。

「1本ちょーだい!」「あいよ。20バーツ。」
100バーツを出して、80バーツのおつりをもらう。
おっちゃんは、蓋を開けて、ストローを突っ込んでくれる。

「おいおい。なんか落としたよ。」
むかいの銀行の警備員が声をかけてくれた。インドで両替しそこねたルピーがポケットから落ちていた。
「サンキュー。サンキュー。」といいながら、オレンジジュースを口に含んでいる私は、心の底からタイに癒されていた。。

さて、もりぞおさんはなんでこんなに感激しているのでしょう?
答えは、インドとまるで違うからです。

・インドに澄んだ空気はない。朝も夜も砂ボコリと排気ガスで空気は新幹線の喫煙席のような白。
・インドに気持ちよさそうに走るタクシーはない。基本的に渋滞。渋滞がなくとも障害物が会った瞬間にクラクションを鳴らす。バックパックを背負った旅行客を見て止まらないタクシーはいない
・インドでは振り返ると屋台なんてことはない。旅行客が店の前を通った瞬間、「ハロー」「コニチハ」「アニョハセヨ」のどれかが飛んでくる。
・インドには定価がない。同じモノを買おうとしても、いつも違う値段。言われたままの値段をそのまま払うとかなりの高確率でぼられた事になるので、全ての買い物で値段交渉が必要
・インド人はおつりを持っていない。貧乏故か、とにかくおつりを持っていない。100ルピー札(260円)とか出すと露骨にイヤな顔をされる。しつこく「コレしか金がない」というと、イヤイヤ隣の店とかに行ってお釣りを用意する
・インドにはサービスという概念がない。常に、自分が得することしかしないため、お客様に喜んでもらおうという姿勢は皆無。ペットボトルの蓋を開けるなんてあり得ない。笑顔は、ぼったくりに成功したときのみ。
・インド人が落ちている現金を見て、盗まないわけがない。

と、いうわけで、タイでのこの【オレンジジュースを買う】という数分の行為の中で、インドでは決して味わえない素敵な出来事が、こんなにたくさんあったのです。

タイ、サイコー。
っていうか、インド、最低。


バンコクの町中によくいる、ジュース屋さん。ココナッツジュースはともかく、
絞りたてオレンジジュースがとても旨い。20バーツ(56円)


インドダイエット [インドを旅するということ]

 去年の夏、もりぞおさんのオフィスにコンビニが出来ました。

 それまで、高くて不味い食物しか売っていなかったオフィス周辺にもたらされた革命(レボリューション)。
 当然のごとく、足繁く通った結果、体重が洒落にならないとこまで達しました。
 そこで、この冬、生まれて初めてのダイエットを敢行

「まずは、毎日体重を量ること」ということで、Yahooビューティーというものを使用しました。
 ここに、目標体重・体脂肪率を入れ、毎日計量結果を入れていくと、グラフにしてくれます。
 期間は、90日。11月中頃から始めて、2月中頃終了です。
 その結果が、コレ。(あえて、体重・体脂肪率の数値は切ってあります)



 体重 -4.0kg
 体脂肪率 -6.0%

 体重が目標値に届いていないのは、途中から筋肉量を増やす事に主眼を置いたからです。
 そして、注目すべきは、12月末-1月頭のインド期間。
 

 体脂肪率はほぼそのままに、2週間で3kgほど落ちています。

 さて、なぜインドで体重が落ちるのでしょう?
 科学的に解明してみます。

 まず、ダイエットの方程式
(【摂取カロリー量(kcal)】 - 【消費カロリー量(kcal)】)/7 = 【消費体脂肪量(g)】

 つまり、摂取カロリー量を減らし、消費カロリー量を増やせば、体重は減るわけです。
 では、インドを旅行するだけで、なぜこのようなことが起こるかを考えてみましょう。

【摂取カロリー量を減らす】
・インドの屋台の料理は基本的に粗末なので、カロリーが低い
・それなりの確率で不味いので、食う気がなくなる
・まともなお菓子を売っているところが少ないので、おやつを食べない
・インド人の顔が濃すぎで、食欲が失せる
・何を買うにも、まずふっかけてきた値段を半額以下まで値切らなくてはならないのでめんどくさくなって、買い物をしなくなる

【消費カロリー量を増やす】
・旅行中は、よくとにかく歩く (ウォーキング 147.75kcal/時間)
・砂ぼこりがスゴイので、よく咳をする(10kcal/回)
・常時敵地に居るような状況のため、24時間警戒態勢(500kcal/日)
・一日に20回くらいインド人と口論(100kcal/回)
・空気にも、水にも、毛布にも、もちろん川にも、病原菌がうようよしているので、身体の中は常にインド菌と白血球のバトルロワイヤル

 ちなみに、もりぞおさんは、奇跡的に一度も腹も下さず、狂犬病の犬にも噛まれず、大腸菌やコレラ菌、ペスト菌にも打ち勝ってきたため、3kgほどのダイエットでした。
 もし、そのどれかひとつにでも足を取られたら、10kg 20kgは当たり前の、スーパーひとし君級のダイエット効果が期待出来ます。

 と、いうわけで、体脂肪が気になり始めた方は、脂肪吸引手術を行う前に、Let's インド!(始めてインド行きを勧めてみる)


インドの食物1 ~ カレー編 [インドを旅するということ]

インドの食物といえば、カレー。
これは間違っておらず、レストランで適当に「This one Please」というと、かなりの確率でカレーが出てきます。
そんな、カレーにスポットを当ててみましょう。

もりぞおさんの、旅先での食事スタイルは「現地人が食べるものは、何でも食べる」
まずは、インドの労働者階級が食べる屋台です。

青空の下、インド人たちと仲良くお食事。
メニューはもちろん、カレー。お値段20ルピー(50円)

この写真のナンのような食べ物は、正確に言うとチャパティーという名前です。
基本的にナンといっしょなのですが、ナンのようにふっくらとしていません。
チープなナンといえば、わかりやすいかも知れません。

ナンは、インドではちょっと高級品で、それなりのレストランじゃないとなかったりするわけです。
また、この屋台カレーも、全体的にスカスカした味です。ちょっと、水で薄めたような味。カロリーは低そうです。

また、インドのカレーはナンで食うモノと思われていますが、けっこうライスも出てきます。

これは、ダーリーという、いわゆるインドの「カレー定食」お値段80ルピー(200円)
多くのレストランで「ターリー」と頼むと、こうやって、複数のカレーとチャパティーとライスが出てきます。
味は、ピンキリですが、全般的にスカスカしているのは前述のとおり。

ただ、濃厚な、旨いカレーももちろんあります。

ニューデリーの高級ホテルのレストランのカレー。お値段280ルピー。
さすが、高級ホテル。たけー。でも、インド最終日だし、クレジットカード使えるから、思い切って食っちゃえ!
と思って、清水の舞台から飛び降りる勢いで食ったのですが、あとでカードの請求見たら、680円でした。
物価が安い国にいると、妙に現地価格に慣れてしまい、日本人の最大の特権であるジャパンマネープッシュを忘れてしまいがちです。
しかし、せっかく日本人に生まれてきたのだから、ガンガン行くのが正解だと思います。現地人も喜ぶしね。

さて、このレストラン。チャパティーではなく、ナンがついてきて、このナンがふっくらしてて美味しい!
そして、濃厚な中にコクがある。ほどよい辛さのカレーがたまらん!
まるで、うちのオフィスの近くにある、とても旨いインド料理屋、「MOTI」のカレーのようだ!

・・・・あれっ。

オフィスから、徒歩5分のカレー屋と同じカレーを食べるために、私はインドくんだりまで行ってきたということか。。

えと、このカレーは、「MOTI」のよりちょっと美味しかったです。いや、マジで。


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スマトラ地震の話 [インドを旅するということ]

今回、帰国後にあった人に真っ先に聞かれたこと。

「地震、大丈夫だった?」

結論としては、何一つ影響はなかったのですが、地震についてのお話を。

カルカッタの空港に着いた時、たまたま同じ飛行機に乗っていた日本人のおっさんと一緒に行動をし、翌日カルカッタの街を一緒に散策しました。

別に私は特に行くところを決めていなかったの、この人が、マザーテレサハウスに古着を持って行きたいということだったので、ついて行ったのです。

マザーテレサハウスに上がり込むと、日本人の女の子がボランティアで働いていました。
話しかけてみると、

「私も、ここに来て一週間くらいなんですけど、なんか、すごい地震あったみたいですよー。南の方で。ここは何ともなかったけど。
たぶん、ご家族の人とかに連絡した方がいいですよ。きっと心配してるから。私もまだ連絡してないからやばいんですけどねー」

とのことでした。

マザーテレサハウスを後にして、おっさんと一緒にインターネットカフェへ。
早速、Yahooニュースを見てみる。

「んー。洒落になってませんねー」

そのまま、メールを確認。

「んー。洒落になってませんねー」

もりぞおさんは、911の時にアメリカにいたのですが、その時に匹敵する量のメールが届いています。あのとき、メールくれた人、ありがとー。
半日かけてメールに返信を書いて、さあどうしようか。

私の旅程はこのまま西の方に流れていくので、間違いなく何の影響もないのですが、おっさんは、これから南の方に行く予定だそうです。

インド第三の都市チェンナイ

「んー。洒落になってませんねー。思いっきり、インド洋の海岸沿いじゃないですか、この町。しかし、電車で30時間もかかるんですね。。」

考えてもしょうがないので、カルカッタ市内にある、インド鉄道のオフィスに行って見ることに。
私の切符は(2時間くらい並ばされたものの)無事に手配できたのですが、となりの係員と話をしていたおっさんは、

「I wont to go to Chennai」 (チェンナイに行きたいんだけど)
「Realy? HAHAHA!」 (マジで?ハハハ)
「How is Chennai now」 (チェンナイはどーなってんの?)
「Sank」 (沈んだ)
「How is train?」 (電車は?)
「Stop. Today, Tomorrow, next week, next month, It will stop」 (止まった。今日も、明日も、来週も、来月も止まってるよ。きっと。)

昼飯を食っている時に、歩いているガキから買った英字新聞に載っているチェンナイの写真を見ると、まあ、明らかに沈んでいます。文句なし。

おっさんは、結局その近くの内陸の街に、飛行機で向かうことになったのですが、大丈夫だったかなー。

私は、何の影響もなく旅を楽しんで(苦しんで)いったのですが、カルカッタの街のマザーテレサハウスで学んだ、慈愛のこころから、マクドナルドの中にあったTSUNAMI募金箱や、バンコク空港にあった箱、日本の会社で集めた募金などにルピーやらバーツやら円やらを突っ込んでおきました。

3ヶ月前にプーケットに行っており、飛行機でインド洋上を飛んでいる時に地震があったということで、妙に縁がありますね。。この地震。

ちなみに、新潟には、スキーしに行くことで復興支援しておりますよ。

全然関係ありませんが、バラナシで泊まったホテルのオーナー(日本滞在経験有り)は、テレビで津波のニュースがあるたび、サザンのTSUNAMIを口ずさんでいました。
いいのか。。まあ、悪くはないけど。


インドの飲み物 [インドを旅するということ]

本文は、コッチ。
http://blog.livedoor.jp/mota2005/archives/50044275.html

久しぶりにインドのこと書きましたよ。。
もう、半年以上前なのか。。


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戯れ言 05/18 牛ダァー! [インドを旅するということ]

なんか、Webが凄く重いぜ。
うち、U-Senの光ファイバ100Mなのにな。。
と、いうわけで、写真のいらない回線に優しいネタをひとつ。

インドニュース
ニューデリー市に「野良ウシ」完全排除命令

インドからの報道によるとニューデリーの高等裁判所はこのほど、市内の路上や市場などを放浪する「野良ウシ」を完全排除するよう市当局に命令した。

ロイター通信によると裁判所は3年以上前から市当局に路上動物の排除を命じていたが、作業が一向にはかどらず、4月には住民がウシに襲われ死亡する事件が相次いだことからすべてのウシを排除するよう命じた。

 現時点で市内を放浪するウシは約2万8000頭。その多くは野良ではなくミルクを採るために飼われているもので、飼い主が餌代を節約するために「放し飼い」にしている。ヒンズー教徒が多数のインドではウシは神聖な動物。市当局は捕獲後、飼い主を特定するための電子チップを埋め込み競売にかけ、新たな飼い主に引き渡す。


インドの首都、ニューデリー。
ここには確かに牛が山ほどいます。
でかくて、のろくて、くさくて、じゃまです。
油断すると、幅寄せされて、殺されそうになるのは、にも書いたとおり。
非常にやっかいな生物です。

しかし、野良ではなく、飼い主がえさ代を節約するためって、すごいですね。。
たしかに、市場の野菜とかバリバリ食ってましたが。

ちなみに、10年くらい前に、カルカッタの街では、浮浪者が増えすぎて大変なことになり、このようなお上からのお達しがきたそうです。
そしたら、2-3年で浮浪者の数が激減。。。何が起こったんだろう。。
ただ、インドには2億人くらい牛より低いカーストの人間がいるわけで、やっぱデカン高原あたりに・・・。

10年前のソースもよくわからん情報なんで調べようがないのですが、インドでは何が行われててもおかしくないので、ただの都市伝説でもないような気がして怖いですね。

と、いうわけで、2,3年後にデリーに行く人がいたら、牛が減ってるか確かめてください。
減ってたら。。。こっそり食われたに100ルピー。


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